映画ソードフィッシュのあらすじと感想・カメラワークなどの考察

ヒュー・ジャックマンジョン・トラボルタハル・ベリーと超豪華キャストが出演するソードフィッシュ(2001米)。なかなかトリッキーなそのストーリーや、カメラワークなどを考察をしていきたいと思います。

ソードフィッシュのストーリー

以前天才ハッカーとして名を馳せていたスタンリー(ヒュー・ジャックマン)は刑期を終えたあと、しけたトレーラーハウスにひとりで住みオイル採掘の仕事をしていた。そこに高級車に乗ったジンジャー(ハル・ベリー)が唐突に現われ。10万ドルを手付金として差し出しハッキングの仕事を依頼する。最初は渋ったスタンリーであったが、元嫁がポルノ会社の経営者と再婚し、娘の将来を心配して親権を取り返すための裁判の費用が必要なため仕方なく了承する。 丁度その頃もうひとりの天才ハッカーが空港で警備員に捕まり、取調べ中に殺されていた。 ジンジャーと雇い主のところに行くとそこにはガブリエル(ジョン・トラボルタ)という男がクラブで美女達と席についていた。スタンリーはテストと証してガブリエルの部下に取り押さえられ、60秒でこのシステムを解除できなければ殺すとパソコンと銃を突きつけられる。結局60秒を切っても銃は放たれずガブリエルのジョークではあったが、スタンリーは61秒でシステムを解除する。 ガブリエルの豪邸に住み込みでとあるプログラムを作成するスタンリー。あるときジンジャーの部屋を通りかかると彼女は盗聴器をつけていた。わけを尋ねるとジンジャーは実は麻薬取締局であると明かす。 スタンリーはシステム作成中ワインセラーにいくとそこにはガブリエルの死体の様なものがあり驚くが丁度そのときガブリエルから呼び出され外出する。 コーヒーを飲みながらのガブリエルの話によると、麻薬取締局が昔ソードフィッシュ計画で作ったダミー会社が利益をあげその金が95億ドルに達しているので銀行を襲撃しそこのシステムからそれを別の場所に送金するということであった。ガブリエルは自分達は正義のためにテロリストと戦う存在であるといっていたが、スタンリーはテロリストと変わらないと言ってのける。しかし元妻宅を襲撃され元妻と再婚相手は死亡。娘を人質に取られたため決行日に参加することになる。 銀行を襲撃した集団は人質たちに爆弾と沢山のベアリング球 を一緒に括り付け、一定の距離が空くと爆発するようにした。特殊部隊がそれを知らずに人質1名を建物から引き離してしまい大爆発。ベアリングによりあたり一体に被害が出る。スタンリーは送金を偽造しガブリエルを出し抜こうとするが失敗。このとき爆弾をつけられてない娘は何とか特殊部隊に救助される。ガブリエルはジンジャーの首に縄をかけて吊るし、60秒で金を送金しないとこの女は死ぬと脅す。スタンリーは金を送金するが、ガブリエルはジンジャーを銃で撃つ。 ガブリエル一団は人質とスタンリーをバスに乗せ、電話で警察側に用意させた空港へ向かう。しかし実際の逃亡作戦は、空港に向かわず走行中に空輸機をバスに引っ掛けビルのとある屋上まで移動。そこでヘリで逃亡するというものであった。ガブリエルたちはビルの屋上からヘリで逃げようとするが、スタンリーは一団がバスの中に装備として置いていたロケットランチャーに弾をこめ、ヘリを爆破。 後日FBIとガブリエルの死体確認をするが、スタンリーはこれがワインセラーに置かれていた物だと悟る。本物はヘリには乗らずビルから逃げたのだ。ジンジャーも実は麻薬取締局でなく死体もなくなっていたため、ガブリエルと逃走したのだとわかる。そしてスタンリーは娘と新たな生活を始めるのであった。

ソードフィッシュの率直な感想

ソードフィッシュは直訳するとメカジキ。600台のカメラで多角度から映したという爆発シーンは見もの。監督のドミニク・セナはミュージックビデオを多数手がけているらしく、随所随所で華がある映像が観れます。他のサイトでガブリエルが要所要所でミスディレクションという言葉を連発してるのと黒幕の上院議員に自分の名前も忘れたと言っているシーンから、ジョン・トラボルタはガブリエルではなく、ガブリエルに成り済ましていた人物ということが言えると記載があり、死体の件もあるしそちらのほうがしっくりくるなあと思いました。 ストーリーは辻褄が合わないところがいくつかありますが、ヒュー・ジャックマンもトラボルタもカッコよかったので細かい事を気にせず楽しめます。