ニコラス・ケイジ主演のマッチスティック・メンのストーリーや演技考察!

映画マッチスティック・メンで、ニコラス・ケイジ強迫性障害を患った詐欺師という面白い役どころなのですが、見事な演技力で演じきっています。そこであらすじや、演技についての考察をしてみました。

マッチスティック・メンのストーリー

やり手の詐欺師ロイ(ニコラス・ケイジ)は強迫性の潔癖症であった。 薬を誤って流してしまい、急いでかかりつけの医者に電話するが連絡が取れない。 チック症状が悪化し正常な生活すら危うくなった彼を心配し、詐欺仕事の相棒であるフランクが知り合いの医者クレインを紹介する。クレインはロイの病気の原因が離婚であると示唆し、ロイの元妻に電話をかける。するとロイには娘アンジェラがいることがわかり、元妻は会いたくないそうだが、アンジェラは会いたがっているとロイに告げる。 ためらいがちにアンジェラのところにいくロイ。するとそこには14歳のかわいい娘がおり二人は意気投合。アンジェラは元妻と喧嘩したといってロイの家に居つくようになる。潔癖症のロイは人が自分の家に入る事に戸惑うが、娘のためにと我慢して一緒に生活するうちに症状が改善していく。そして娘のためにと詐欺の引退を決意し、最後の大仕事としてフランクが持ってきたチャックという金持ちの男をカモる仕事を引き受けることになる。 ロイはアンジェラと喧嘩したときに詐欺師だということをばらしてしまうが、アンジェラはそれを受け入れ、自分にも詐欺を教えてほしいと乞う。アンジェラはくじで引っ掛ける詐欺を見事に成功させ、ロイは自分と同じ才能があると考え喜ぶが、アンジェラにこれ以降は詐欺はするなと念押しする。 最後の大仕事の決行日がカモであるチャックの都合で前倒しになり、フランクは今すぐ予定していた空港に来いとロイに電話をかける。ロイは困惑し、当初予定してた3人目のキャストが手配できていないため、しかたなくチャックの注意を引き付ける役をアンジェラに依頼、アンジェラは立派に役をこなし、ロイはチャックに金の入っていないカバンを渡す事に成功。しかしフランクが搭乗口までしっかりチャックを見送らずカバンに金が入っていない事がバレたため、空港から車で出る寸前にチャックに追いかけられることになる。3人は何とか逃げ出すが、しばらく身を潜めることになる。 ある夜ロイとアンジェラがディナーから帰ると、家に痛めつけられたフランクがおり、チャックが銃を持って立っていた。チャックがアンジェラにロイの金をもってこいと指示するが、アンジェラはロイの銃を持ち出しチャックを撃ってしまう。ロイは自分が撃った事にしてフランクとアンジェラを車で逃がすが、自宅に戻ると何者かに頭を殴られて気絶してしまう。 ロイが目を覚ますとベッドが手錠と繋がれており、取調室兼病室のようなところで2人の警察がいた。ロイは担当医であるクラインを呼び、警察にばれないよう貸金庫の暗証番号をアンジェラに伝えるようにお願いする。 また気を失い次に目が覚めるとそこには誰もいなかった。フランクのメモがありアンジェラ含め全員グルでロイの金を盗んだということであった。元妻の家に行くとロイの子供はもともと流産して生まれていなかったと告げられる。全てを失い失望するロイ。 1年後ロイはカーペット屋でまじめに働いていた。そこに偶然アンジェラが来店。アンジェラによると、フランクから取り分を掠め取られ遠くまで逃げれず、今は新しくできた恋人と同棲するということだった。ロイの頭に懐かしさがよぎり、またねという感じでアンジェラは店から出て行った。 ロイが仕事を終えて家に帰ると、そこには新しい恋人とおなかに宿った新しい命が出迎えるのだった。

ニコラス・ケイジの演技がすごい!

ロイ以外登場人物全員グルというのが驚きです。フランクはロイを全面的に信頼してるようだし、クラインは悪態をつくロイの話をゆっくりと聞きだすという理解ある医者そのものだし、チャックは金が大好きな中年オヤジというかんじで誰が騙している側なのか予想できなかったです。 しかしこの映画の肝は、父と娘の親子愛だと思います。本当の娘ではないですが、ロイがアンジェラに会い人間性をとり戻していく過程と詐欺の話を絡めたというのが粋でした。 あとニコラス・ケイジが顔面をヒクヒクさせるチック症の演技が上手くて観てるこちら側まで潔癖症になりそうでした(笑)。