サスペンスの王道!ユージュアル・サスペクツに騙される快感!

ユージュアル・サスペクツほど上手く練られたサスペンスは他にないといってよいくらい!完成度が非常に高い映画です。どんでん返し系の作品が好きな人はぜひ観てみましょう。ちなみにこの記事はネタバレありなのでまだ観てない人は注意してください。

ユージュアル・サスペクツのストーリー(完全ネタバレ)

ある大型の密輸船で銃撃戦があり、キートンという男が倒れて死にそうになっていた。そこにキートンを見つめるある男が立っていた。

事件で生き残った密輸船の乗組員の外国人は、病院で現地語でカイザー・ソゼと大声で喚いていた。

警察官のクイヤンは、その銃撃戦で無傷で生き残り、上からの圧力で保釈が決まっている左半身不随の詐欺師キント(ケビン・スペイシー)を部屋に呼んだ。以降キントの回想という形で物語が進んでいく。

密輸船での出来事の数週間前に、銃器強奪事件が起こり、容疑者として5人の前科者が警察署に集められた。キートンは元汚職刑事で多数の罪歴有、フェンスター、マクマナス、ホックニーといった札付きのワル4人とケチな詐欺師のキントの5人である。 5人は銃器強奪の容疑者としては証拠不十分で立件にはいたらなかったが、マクマナスはこんな豪華なメンバーがせっかく集まったので、宝石強奪を計画しようと持ちかける。宝石強奪は成功し取引相手のレッドフットという男から次の宝石強奪を依頼され、それも実行するが宝石の運び屋が抵抗したため殺すはめになり、あげく中身は宝石でなく麻薬であった。 レッドフットにこの件を激しく詰め寄ると、依頼人の弁護士コバヤシにあって話を聞けという。会いに行った5人はコバヤシの口から、依頼主はカイザー・ソゼという男で非常に権力を持っており、次はカイザーの命令どおり麻薬密輸船の襲撃をしなければ命はないと逆に命令されてしまう。 カイザー・ソゼの名前に震えたフェンスターは逃亡するが、殺されてしまう。4人はコバヤシのところへ行き銃で脅すが、コバヤシがキートンの彼女やみんなの家族をいつでも手にかけれるようしているとわかり、仕方なく密輸船襲撃を決意する。

決行直後キントはキートンにお前は襲撃に参加せず離れた場所から見ていろといわれ従う。3人は密輸船に入り込み銃で乗組員を次々と殺していく。襲撃は成功したかに見えたが、そこにある筈の麻薬がなく、 マクマナスとホックニーは何者かに殺されてしまう。キントが遠くから船を見ているとキートンも襲われ(以下反転)甲板に横たわっている。そこに男が立ち、キートンを見下ろしている。キントは恐怖で何も出来ずにみているとその男は船に火を放ち消えて行った。その男こそカイザー・ソゼだとキントはいう。

クイヤンはお前は遠くからだからちゃんと見えたわけではないだろう。俺はキートンこそがカイザー・ソゼですべてやつが仕組んだ事だと思うといった。カイザー・ソゼは船に乗っていた自分を知る人物を消す為にこの事件を仕組んだのだと。そしてキントにお前は警察から出たあと命を狙われるから証人になれば保護してやると持ちかけるがキントは拒否。保釈され警察署を出て行くキートン。クイヤンがその後部屋を見回すとキントの証言で出てきた人物と同じ名前が書いてある品物が多数あり、キントが人物の名前含め嘘の証言をしていたとわかり愕然とする。そこにちょうどFAXで病院で全身火傷を負った乗組員の証言をもとにした犯人の似顔絵が送られてきたのでそれをみるとキントにそっくりであった。 キントが署をでて歩きながら左半身の麻痺が治りコバヤシの運転する車にゆうゆうと乗り込む場面で終わる。

ユージュアル・サスペクツ感想と考察

この映画ほど気持ちよく意表をつかれるものはないでしょう。キートンが黒幕ということで視聴者の気持ちが納得させたあとに、じつは半身麻痺の冴えない詐欺師キントがカイザー・ソゼでしたという落とし方が絶妙です。キントの証言にはもちろん虚偽もありますが、5人が一旦警察署に集められその後船の襲撃までともに行動したのは事実のはずです。その間キントは左半身が麻痺した気弱な男を演じてみんなを騙し、船で撃ち殺したと思うとなんかすごいですね。

キント=カイザー・ソゼは、キートンが自らを死亡したかのように見せかけた事があるという前歴に目をつけ仲間をあつめ、船に乗っていた自分の証言者を消すと共に、警察で証言する事でキートンをカイザー・ソゼとして自分の存在を闇に葬る計画を、すべて手の内で進めていたという事です。ちなみにタイトルのユージュアル・サスペクツは常連の容疑者という意味。 参考記事:ユージュアルサスペクツはどこまでが本当?92点Sランク!オチ完璧映画を解説!面通しはアドリブ!?